顧客情報や商品データ保護にClavister(クラビスター)が
威力を発揮

「お風呂を通じて豊かな暮らしを実現する」をスローガンに掲げる株式会社バスリエは、ネットショップ運営で収集した顧客情報や、自社で撮影した商品写真、社員の個人情報など、保有データに関するセキュリティを向上させるため、UTM(統合脅威管理)機器としてClavister(クラビスター)を導入した。煩雑な導入時設定はエーティーワークスによる遠隔サポートで解決。合わせてゲートウェイ機能も市販の無線LANルーターからClavisterに置き換え、インターネット接続速度の改善と信頼性の向上を実現した。

ネットショップのセキュリティ対策は必須の課題

株式会社バスリエは、ネット販売を中心にビジネスを展開しているため、多数の顧客情報を保有している。個人情報の漏えいは信用問題に直結するので絶対に避けなければならない。また、同社はネットショップに掲載する商品写真を自社で撮影しており、サーバーに保存してある画像データを保護する必要もあった。代表取締役の松永武氏は語る。
「もちろん、社内のパソコンには従来からセキュリティソフトをインストールしています。しかし、ITの専門部署があるわけではないので、例えばパソコンの入れ替え時に一台一台確実に対策されているかどうか、確認が行き届かない恐れもありました。日々多数のメールを処理していますから、セキュリティの強化は必須と考えるようになったのです。」

松永氏は富山県出身で、富山県に本社を置くエーティーワークスとは旧知の間柄だった。ちょうど導入の検討をしている時期に、同社から「Clavisterという新しいUTMを販売する」という情報を得て、話を聞いてみることにしたのだという。「その際、セキュリティだけでなく、外部とのゲートウェイに使っていた市販の無線LANルーターについても、ハードディスクなど稼働部品をもたず壊れにくい設計のClavisterに置き換えることを勧められました」と松永氏。

複雑な設定も手厚いサポートで解決、スムーズな導入を実現

バスリエは、Yahoo! や楽天、Amazonなどさまざまなショッピングモールへの出店に加え、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を利用した自社サイトも開設している。これらのサーバーにはftpでデータをアップするが、サイトごとにサーバーの仕様が異なるため、Clavisterをどのように設定すれば接続が可能になるか、個別に調べる必要があった。松永氏は「その点はエーティーワークスがサポートに来てくれたので助かりました。」と振り返る。導入後もリモートでのサポートは継続しているため、新規出店の際に必要となるftp接続先の追加もスムーズだった。

サポートを含めた対応についても、松永氏はエーティーワークスに全幅の信頼を寄せる。「対応が良くて信頼できるということは、ときに商品の良さ同様に大切ではないでしょうか。ゲートウェイ機能すべてを任せられるので、特にセキュリティを意識することなく、日々の業務を行うことができています。この『意識せずに済む』という点が、セキュリティでは一番重要だと思います。」

インターネットへの接続スピードも、セキュリティの強化にもかかわらず、むしろ少し速くなったといい、Clavisterのゲートウェイ性能の高さが示された形だ。従来の無線LANルーターは廉価な市販品で信頼性の点でも課題があったが、そうした不安も解消された。

社員のセキュリティ意識が向上し、新たなビジネス展開も

導入効果について松永氏は「私は、仕事では自社の強みを活かすべきだと考えているので、物流をはじめ専門外の業務はすべて協力会社に任せています。それと同様に、セキュリティを含むIT関係を専門家に任せ、自社の業務に集中できるようになったことは大きな成果です。」と語る。それだけでなく、会社としてのセキュリティ意識をきちんと示せるようになったことで、社員の安心感、信頼感が高まり、各自のセキュリティ意識も向上したという。

バスリエでは、高セキュリティのIT環境を活かし、今後は販売だけでなく商品開発にも一層注力していく考えだ。新サービス「プラスバスリエ」もその一つ。松永氏は「社名と同じ『バスリエ』という資格を設け、美容師、カフェ店員、ヨガインストラクター……といったさまざまな仕事に『バスリエ』を『プラス』して活躍してもらうのです。」と説明する。個人顧客向けのB to Cに加え、事業者向けのB to Bへの展開も、セキュリティが確立し、本来の業務に集中できる環境が整えばこそ可能になる。実際、ある大手雑貨店から「プラスバスリエ」をぜひ導入したいと興味を持っていただき、連携を進めているところです。

「個人向けのネットショップでは、セキュリティの確保は当たり前のことで、特に自慢することではありません。ですが、今後、大手事業者との取り引きも視野に入れるなら、アピール材料や取引条件の一つになるのではないかと考えています。」と松永氏。

セキュリティの強化は、事業の発展にも有形無形の大きな効果を生んでいるはずだ。

バスリエ株式会社

所在地
千葉県我孫子市高野山464-18 スペース&キャピタル我孫子ビル2F
代表者
代表取締役 松永 武
事業内容
株式会社バスリエは、バス関連用品のネットショップ運営および商品企画・開発・販売・卸を手がける企業である。「バスリエ」とは「お風呂(バス)のソムリエ」を意味する造語で、一人ひとりに最適なお風呂ライフを提供したいという思いが込められている。従来のネット通販の枠にとどまらず、新しいコンセプトに基づく商品開発や入浴をより豊かにするための啓蒙活動、ネットワークづくりにも力を注いでいる。
URL
http://www.bathlier.co.jp/