堅牢設計で手間いらずのClavister(クラビスター)
でIT担当者の運用負荷を大幅に軽減

カフェやダイニングをはじめとした様々な業態の店舗の企画・運営を行っているカフェ・カンパニー株式会社。店舗数は100を超え、ブランド数も70に上る。同社は2012年、Webコンテンツフィルタリングを主な目的としてUTMアプライアンスを導入した。だが、導入から5年ほどが経ち、製品は老朽化。動作が突然止まり、IT担当者が再起動を行わなければならないなどのトラブルが発生していた。そこでリプレースの検討を開始し、数多くあるUTMアプライアンスの中からClavister(クラビスター)を選択した。選択の決め手は、ハードディスクを持たない壊れにくい設計や、ファームウェア自動監視によって、運用管理や障害に伴うIT担当者の負荷を軽減できること。また、完全独自開発のファームウェアを採用しており、LinuxやOSS(オープンソースソフトウェア)の脆弱性を悪用したサイバー攻撃を受けない点も高く評価した。

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老朽化したUTMで動作が突然止まるなどの不具合が続く

カフェ・カンパニー株式会社は、「WIRED CAFÉ」、「WIRED HOTEL浅草」、「伊右衛門サロン京都」など、カフェやダイニングをはじめとした様々な業態の店舗の企画・運営を行っている。町づくり視点に立ち、地域のコミュニティの起点となることをコンセプトに店舗をつくり上げてきた。現在の店舗数は、国内では100店舗、海外にも5店舗あり、ブランド数は70を数える。本社と国内の各店舗はインターネットVPNで結ばれており、どの店舗も必ず本社を通してインターネットへ接続するネットワーク構成となっている。
「そのネットワークの安全性を高めるため、2012年にUTMを導入しましたが、導入から5年ほど経って製品の劣化が進んできました。突然動作が止まってしまい、再起動を行わないと不具合が発生するようになったため、ライセンス切れのタイミングでリプレースを検討しました」。カフェ・カンパニー 運営統括部の門司浩嗣氏はこう話す。

停止後も自動的に再起動する仕組みを備えたClavister

新しいUTMの選択に当たっては、IT担当者である門司氏に運用管理の負担がかからないことを第一に考えた。それというのも、カフェ・カンパニーのIT機器の管理は門司氏が一人で行っており、しかも門司氏はほかの仕事を兼務しているから。そのため、とにかく運用管理に手間がかからないUTMを探したのだ。

そんななか、以前から商談のあった株式会社エーティーワークスに相談したところ、Clavisterの導入を勧められた。「話を聞いて、私が求めていた製品はこれだと直感しました」と門司氏は振り返る。

選択の決め手は、何といっても簡単に扱えること。ハードディスクを持たない壊れにくい設計のため、運用管理や障害に伴う門司氏への負荷が減ると考えた。また、万が一、ファームウェアや何らかのプロセスが停止しても自動的に再起動する死活監視システムを備えていることもポイントの1つ。「既存のUTMのように、動作が止まるたびに再起動を行う必要がないからです」と門司氏は話す。

短時間の導入作業でWebフィルタリングの利用開始

既存のUTMのライセンス切れが迫っていたが、まだ、Clavisterへのリプレースは行っていなかった。それというのも、既存のUTMを取り扱っていたSIerから低価格で新製品に切り替えられるという提案を受けていたからだ。

そのSIerはとてもいいサポートを行っていたし、大きな不満はなかったというが、やはりClavisterを導入することに決めた。「その理由は先ほど述べたとおり、UTMの運用管理の負担を減らしたかったからで、私が調べた限りでは、Clavisterが最も手間のかからないUTMだったからです」(門司氏)。

門司氏がClavisterを導入する方向で稟議書を上げたところ、上司から「君が扱いやすい機器ならば、それでいいのではないか」という回答を得て、2017年7月にリプレースすることが決まった。Clavisterの導入作業はエーティーワークスに依頼し、業務時間の終了後、午後8時ごろから作業を開始して1時間ぐらいで終了。トラブルはまったくなく、滞りなくClavisterに入れ替えることができたという。

リプレース前のUTMと同じように、ClavisterのWebフィルタリング機能を利用している。カフェ・カンパニーはGoogleのWebアプリケーションサービスがパッケージされた「G Suite」を利用しており、メールなどのセキュリティはGoogleによって高いレベルで担保されている。また、営業管理システムや売上管理システムもASPを利用しており、社内にほとんどIT機器を設置していない。

「Windowsベースの共用サーバーは置いていますが、社外からアクセスさせることはないため、今のところWebフィルタリングさえできれば問題ないのです。そのWebフィルタリングに関しても社員の利便性を考えてそれほど厳しい制限はかけていません」(門司氏)

エーティーワークスのフットワークの良さに好感を持つ

Webフィルタリング専用機の導入はほとんど考えなかったという。なぜなら、価格的にClavisterとあまり差がなかったからだ。
「同程度の価格ならば、多層防御機能を備えたUTMを選びますよね。前言と矛盾するようですが、将来、Webフィルタリング以外の機能を使いたくなった場合のことを考えたら当然の選択だと思います」(門司氏)Clavisterを利用していると知人に話すと、「珍しいUTMを使っているんですね」などと言われることがあると門司氏。
「実際、国内ではそれほど有名な製品ではありませんし、私もエーティーワークスに紹介される前はClavisterの存在を知りませんでした。しかし、海外を中心に多くの導入事例があるので不安に感じることはまったくなかったです。むしろ、大手UTMメーカーの製品よりも導入メリットが大きいと思いました」(門司氏)。その理由は2つある。1つはClavisterがLinuxなどのOSS(オープンソースソフトウェア)を利用しない独自開発のファームウェアを採用していたこと。OSSの脆弱性の影響を受けないため、頻繁にファームウェアの更新を行わなくても、安全性が保たれると考えた。もう1つは価格。大手UTMメーカーの製品に比べ、安価に導入できる点も魅力だった。

また、導入後にわかったこととして、ハードディスクを搭載していないClavisterは、筐体がコンパクトで動作音もほとんどなく、設置場所に困らないという長所を門司氏は挙げる。

Clavisterの運用を始めてからまだ数ヶ月だが、トラブルはまったく生じていない。そのため、IT担当者である門司氏に負担がかかることもないという。

「ハードディスクなどの稼動部品を持たない点について、高性能な製品ではないからと捉える方もいるかもしれません。しかし、当社のような規模の企業にとって、ハイスペックなUTMが必要となるケースは多くないのではないでしょうか。むしろ、ほかの業務も兼務するIT担当者が1人で運用できるメリットの方が大きいと考えています」(門司氏)

最近では大手企業だけでなく、中小企業もサイバー攻撃の標的になることが増えている。情報セキュリティを高めることは、ビジネスを継続するだけでなく発展させていくうえでも必須の要件であり、中小企業もその例外ではない。

「どんな些細な疑問に対しても丁寧に回答してくれるだけでなく、すぐに当社へ駆けつけてくれるエーティーワークスのフットワークの良さには目を見張るものがあります。これまで通り素早い対応を続けてもらい、当社の情報セキュリティをさらに高めていくためのサポートを行ってほしいですね」と門司氏。

Clavisterというカフェ・カンパニーにとって最良といえるUTMアプライアンスと出会い、エーティーワークスという力強いサポーターも得たカフェ・カンパニーは今後、飲食業界にとどまらないビジネスをさらに加速させていくに違いない。

カフェ・カンパニー株式会社(Cafe Company Inc.)

所在地
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-27-8 Los Gatos 2F/3F
代表者
楠本 修二郎
URL
http://www.cafecompany.co.jp